白の執権 〜第60話 政子の激励〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

前回まではこちら⬇️



諸行無常の世の中…

我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。



泰時の館に政子(まさこ)様が来ました。

北条政子


政子「泰時、心落ち着かない様子ですね。」

政子様は泰時が異母弟の朝時(ともとき)が名越邸を与えられ、父・義時(よしとき)の嫡男になるのではと苛立っていました。

コアラ名越邸は伊豆に幽閉された北条時政(ほうじょうときまさ)さんの居た館なんだよ。


泰時「はっ…お見通しのようですね、自分の存在は何なのか…」

政子「義時の後を継ぎたいと?」

泰時「鎌倉を…いや武士の世を守りたいと私は願っておりますが…心の底では欲があり後継ぎになりたいと思っておりまする。」

政子「…かつて私や義時には宗時(むねとき)という兄がいました。北条は宗時が継ぐはずだったのですが、石橋山の合戦(いしばしやまのかっせん)で討死したのです。」

石橋山古戦場跡(現在の神奈川県小田原市)

コアラ石橋山の合戦は1180年に源頼朝(みなもとのよりとも)さんの軍と平家(へいけ)方の大庭景親(おおばかげちか)、伊東祐親(いとうすけちか)らが戦ったんだよ。



政子「宗時が亡くなり、嫡男は義時と思いましたが、我が父、時政は嫡男を定めませんでした。」

泰時「…それはなぜ?」

政子「父の継室の牧の方(まきのかた)が自ら生んだ子を嫡男にと言っていたからでしょう。だから父は定めることが出来かねたのです。」

泰時「では父、義時は力づくで嫡男になったと?」

政子「そうではありません。義時は頼朝様の元で励みました。頼朝様の考え方、政治力…いろんなことを頼朝様の元で学んでいったのです。それが力となり、今の義時があるのです。」

泰時「…」

政子「泰時、腐っている時ではありません。あなたにはあなたの役目があるのです。まだ学ぶこともたくさんあるのですよ。」



泰時は嫡男の座にこだわっている自分が恥ずかしくなりました。

泰時「叔母上のいう通りです。私は何を苛立っていたのか、焦っていたのか…」

政子「わかれば良いのですよ。…しばらく旅に出てはどうですか?」

泰時「旅?」

政子「遠くへは困りますが、東国を治める意味でも東国を見廻る旅です。」

泰時「叔母上のお勧めならば、ぜひ行きたいです。東国の御家人の領地を見たいです。」


政子様は泰時に笑顔が戻ったことに安堵しました。


政子「旅に行く時は忠実な家臣を連れて行くのですよ。」

泰時「はい、私には頼もしい家臣がいますゆえ」




泰時は政子様の勧めで東国諸国廻りの旅に出ました。

同行するのは尾藤弥助(びとうやすけ)、長崎次郎(ながさきじろう)の2人の家臣でした。

コアラ2人の家臣はこの物語の創作だよ。



こうして泰時はお忍びの旅に出かけたのです。



まず向かったのは、北関東の下野国(しもつけのくに)でした…。







つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜





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