白の執権 〜第59話 おとなしい子〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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諸行無常の世の中…

我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。




1206年、泰時の妻・優子(ゆうこ)が子供を連れて泰時の館に居ました。

泰時「優子、その子は?」

優子「殿、この子は父より預かっていて…」


そこへ優子の父、三浦義村(みうらよしむら)が現れました。

コアラ三浦義村さんは幕府でも有力な御家人なんだ。



義村「泰時殿、この子は二代将軍、源頼家(みなもとのよりいえ)様の子、善哉(ぜんざい)様です。」

泰時「頼家様の子…」


源頼家


頼家様は比企氏の乱(ひきしのらん)の後、伊豆に幽閉され北条時政(ほうじょうときまさ)に暗殺されたことになっています。

コアラ史実では頼家さんは暗殺されたんだけど、この物語では泰時さんや母親の政子(まさこ)さんに助けられて旅に出たんだよね。



義村「善哉様は今から尼御台様(政子様のこと)のところへ連れて行くのじゃ。」

優子「着袴の儀式をするそうよ。」


善哉は何もしゃべらず、おとなしくしていました。

コアラ義村さんの妻が善哉くんの乳母なんだ。また「着袴の儀式」は袴を着ける儀式なんだけど、今は皇室で行われているね。



義村は善哉を連れ政子(まさこ)様のところへ行き、着袴の儀式が行われてました。



義村「尼御台様、善哉様はこの後はどうなされますか?」

政子「善哉は鎌倉殿(実朝のこと)の猶子とします。」


コアラ猶子って親子関係を結ぶってことなんだよ。


義村「おぉ、それは良い。頼家様があのようなことになって寂しいでしょうからな。」

政子「いずれは出家してさせますから」

善哉「鎌倉殿の子…」


善哉はボソッと呟いていました。

鎌倉殿の源実朝



政子「ところで泰時の館に寄ってきたそうですが、泰時はいかがしておりましたか?」

義村「特に変わったことはなかったですが…そう言われると元気がなかったような…」




泰時は館で弓矢を射ていました。



カラッ


矢は的をかすめ、外れました。


泰時「くっ!」

泰時はイラついていました。自分自身が父・義時(よしとき)の嫡子から外れると思っていました。



政子「荒れてますね。」

そこへ政子様が現れたのです…。





つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜





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