諸行無常の世の中…
我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。
1205年 畠山事件から2ヶ月後の夏の暑い中、泰時は父・義時(よしとき)の館に呼ばれました。
義時「泰時…わしは畠山重忠(はたけやましげただ)を騙し討ちにしてしまった。」
泰時「詳細は存じております…されどお祖父様に意見をされたとか。」
義時「そなたがわしに意見をしたように、わしも父に意見をしたのだ…父は牧の方(まきのかた)の言いなりになっておる。」
泰時「このままでは北条は2つに割れてしまいます。お祖父様ともあろうお方が女人の言いなりになるでしょうか?」
義時「他に黒幕がいると…?」
泰時は源頼朝(みなもとのよりとも)様の遺言を思い出していました。
『よいか…わしの命を狙ったものは…朝廷に入ろうとするわしが邪魔になったのであろう…そのものは…朝廷とも繋がっていると思う…』
その時、義時の家臣が入ってきて、
「殿!政子(まさこ)様がお呼びです。大至急、御所に来てほしいと!」
義時と泰時は御所に向かいました。
政子「来ましたね!大変なことがわかりました。父上が牧の方と謀り、将軍、実朝(さねとも)を廃そうと企んでいます!」
義時「なんと!将軍がいなければ御家人はバラバラになりますぞ!」
政子「新将軍には牧の方の娘婿、平賀朝雅(ひらがともまさ)をつけようとしているのです!」
平賀朝雅は畠山重忠を討伐するキッカケを作った人物であり、平賀は源氏の流れをくむ家でした。
泰時「お祖父様は鎌倉殿(実朝様のこと)を襲うつもりか⁈ 鎌倉殿をお守りせねば!」
義時「こうはしておられません!泰時、鎌倉殿を我が館にお移しするのだ!姉上、ご一緒に来てくだされ!」
義時は実朝様と政子様を自邸に移し、兵を集めて館を防備しました。
この動きを見た時政は、
時政「政子までわしに逆らうのか!こうなったら義時も政子も泰時も討ってやるわ!御家人たちを集めよ!!」
ついに北条は2つに割れたのです。
しかし時政の呼びかけに御家人たちは、
「わしは尼御前様(政子様のこと)について鎌倉殿を守る!」
「義時殿の館へ参る!」
「時政殿は信じられぬ!」
御家人たちは皆、義時の館に集結し時政の館には誰も来ませんでした…。
つづく…
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