諸行無常の世の中…
我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。
1204年暮れ、京より坊門信子(ぼうもんのぶこ)が源実朝(みなもとのさねとも)様に嫁いできました。
源実朝
幼いながら2人は仲睦まじく、実朝様の母である政子(まさこ)様は目を細めていました。
一方で北条時政(ほうじょうときまさ)の妻、牧の方(まきのかた)は騒いでおりました。
牧の方「殿!京から婿の平賀朝雅(ひらがともまさ)が文が届きましたぞ!…朝雅は畠山重保(はたけやましげやす)から悪口をたぁ〜くさん言われたと書いてあります!」
時政「ほう…」
牧の方「鎌倉殿の正室をお迎えに上がった席で揉めるとは謀反の兆しではありませぬか⁈」
時政「まぁ、待て。今、調べておるから」
その後、時政の館に武蔵国から稲毛重成(いなげしげなり)がやって来ました。
鎌倉に不穏な空気が流れる中、泰時は館で弟の次郎(じろう)、小三郎(こさぶろう)を呼び、弓矢の稽古をしていました。
小三郎「やぁ〜!」
小三郎の放った矢は的に届きませんでした。
次郎「ははは、小三郎にはまだ弓矢は早いかの〜」
小三郎「なんの!今一度!」
泰時「小三郎、もそっと大きく矢を引くと良いぞ。」
稽古を泰時の妻、優子(ゆうこ)が子の太郎(たろう)をあやしながら見ていました。
優子「殿、2人とも頼もしいですね。」
泰時「うむ、次郎はそろそろ元服かの。」
優子「ところで、我が父が変なことを言っていました…」
泰時「義村殿がなんと?」
優子「鎌倉で戦が起きるのではと…時政様の元に稲毛の兵が来ているようですし。」
泰時「うむ……」
泰時は時政が何かを起こすのではと考えていました。
6月、時政は義時(よしとき)に呼ばれて…
時政「やはり畠山には謀反の疑いがある!義時、これを討つのだ!」
義時「されど…」
時政「そなた、我が妻のいうことが信じられぬのか⁈ 仇をなすつもりか⁈ 」
義時は何も言えず、時政に同意したのです。
6月22日、早朝。鎌倉の由比ヶ浜に軍兵が馬に乗って走っていました。
「謀反だ!」
「謀反人を討つぞ!」
「追いかけろ!」
走っていたのは稲毛の兵でした。それに誘われ、畠山重保も郎党3人を連れ由比ヶ浜に駆けつけたのです。
ところが重保らの回りを三浦義村の兵が取り囲んだのです…。
つづく…
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