諸行無常の世の中…
我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。
1203年、「比企能員(ひきよしかず)の変」の後、源頼家(みなもとのよりいえ)様は出家させられ伊豆に流罪となりました。
頼家様は伊豆の修禅寺(しゅぜんじ)に入りました。
泰時の父、義時(よしとき)は幽閉していた正室の姫の前(ひめのまえ)と離縁しました。
義時は比企氏の出身であった姫の前を正室の座に置いておくわけにはいかなかったのです。
泰時「母上、北条をお恨みでしょう…」
姫の前「私は北条の人間になっていたつもりでしたが…仕方ありません。」
泰時「これからどうされるのですか?」
姫の前「京に知り合いがいるので、その方を頼りに上洛したいと思います。泰時殿…次郎(じろう)、小三郎(こさぶろう)、竹子をお願いします。」
泰時「はい。弟や妹のことはわしが大切にしますゆえ。」
姫の前は泰時に見送られ鎌倉から去りました。
追放された頼家様の後、新たな鎌倉殿になったのは頼家様の弟、千幡(せんまん)様でした。
政子(まさこ)様は12歳であった千幡様を元服させました。名を源実朝(みなもとのさねとも)様となりました。
さらに実朝様は征夷大将軍に任じられたのです。
年が明け1204年、義時の館に祖父の時政(ときまさ)がやってきました。
時政「今の鎌倉殿は今年で13歳。まだまだ我らの補佐が必要じゃの。」
義時「姉上が補佐しております。北条の影響は充分にございます。」
時政「…義時、伊豆の住人をどうしようかの?」
義時「頼家様…何もできないでしょう。」
時政「頼家様を担ぐ御家人が現れるかもしれん…火の粉は早めに払って消さねばの〜」
この2人の会話を泰時は影で聞いていました。
泰時『まさか…暗殺⁈』…
つづく…
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