諸行無常の世の中…
我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。
1203年、源頼家(みなもとのよりいえ)様が病で危篤状態になり、北条時政(ほうじょうときまさ)を始めとする御家人の幕府首脳部は家督継承の措置を取り、関西38ヶ国の地頭職を頼家様の弟・千幡(せんまん)様に、関東28ヶ国の地頭職及び諸国惣守護職を頼家様の嫡男・一幡(いちまん)様に継承されました。
源実朝
この措置に不服だったのが頼家様の外戚で一幡様の祖父にあたる比企能員(ひきよしかず)でした。
能員「一幡様は鎌倉殿(頼家様のこと)の嫡男ぞ。関東のみならず関西の地頭職も一幡様になるのが当たり前…なのに弟君が…北条の仕業か!」
その頃、危篤状態から脱した頼家様は事態を聞き、能員を招いていたのです。
同じ頃、泰時は頼家様の危篤を心配し、妻の優子(ゆうこ)を連れ、頼家様の居る御所に向かいました。
泰時と優子が頼家様の寝所に向かっていると、政子(まさこ)様と侍女らしき女が前から小走りに走っていました。
泰時「叔母上、そんなに急がれて…いかがしましたか?」
政子「おぉ、泰時。一緒に参れ、父上の元へ向かうのじゃ!」
泰時と優子は政子と一緒に時政の館に行きました。
時政「政子!泰時も一緒ではないか!いかがした?」
政子「比企能員が北条を討つ企てを頼家としておりました!」
時政「何っ⁈」
泰時「叔母上、それは誠にございますか?」
政子「私は頼家の見舞いに行ったら、頼家と能員の話を障子越しに聞いたのです。北条を討つと!」
時政「おのれ!能員め…よし、泰時は義時(よしとき)の元へ行き戦支度をせよと伝えよ!」
泰時「比企を討つのでございますか?」
時政「いざという時の準備をしておくのだ。能員はわしが始末するわ!」
泰時は時政の言われたとおり、義時に伝えました。
比企氏の娘を正室としていた義時は心中複雑でした。
義時は父・時政の命には逆らえず、戦の支度に取り掛かりました。
泰時「父上、母上(姫の前のこと)はいかがされるのですか?」
義時「……謹慎させておく。その先はわからぬ。」
義時は姫の前に見張りを付け、館に閉じ込めたのです。
3日後…
時政は仏事にことを寄せて能員を自邸に呼び出したのです…。
つづく…
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