白の執権 〜第35話 政子の嘆き〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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諸行無常の世の中…

我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。

(この時点で泰時は頼時(よりとき)と名乗っています。)



「武士の世を…泰らかな世を…」


そう言い遺して源頼朝(みなもとのよりとも)様は頼時に看取られて亡くなりました。


頼時はすぐさま、政子(まさこ)様と義時(よしとき)を呼び、事の次第を話しました。

コアラ政子さんにとって頼朝さんは大切な夫なんだ。


夫を亡くした政子様は泣き崩れました。

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政子「ううっ…」

頼時「叔母上…」

義時「殿は自らが暗殺されたことをご存知であったか…殿はその犯人も知っていたのであろう。」

頼時「父上…それは……」

頼時はその名前を言うか言わまいか悩みました。


政子「…我が父、時政(ときまさ)であろう。」

義時「姉上!…姉上もそう思っていましたか…」

政子「はっきりとした証拠はありませぬ。しかし、かつての富士の巻狩りで曾我兄弟(そがきょうだい)が殿の寝所を襲ったこと、此度の供養式で殿が毒を盛られたのも、父が関わりがあったと思います。」

義時「供養式に殿を招いた稲毛重成(いなげしげなり)の妻は我らの兄妹…重成に父の影響があっても不思議ではないですね。」 


コアラ曾我兄弟の後見も時政さんなんだよ。



政子「されど父は今や伊豆、駿河、遠江の三ヶ国の守護。北条の権力は増すばかり。」

義時「今は…父に対して何もしないのが得策と?」

頼時「ほおっておくのですか⁈ 鎌倉殿を暗殺したものを!」

政子「殿も犯人を探すなと言われたでしょう。今の我らに父上に相対する力はまだ足りませぬ。」

義時「下手したら我らが殺されるかもしれん。」


頼時は祖父、時政の力をまだ理解していませんでした。




その後、義時は頼朝様の命と称し、御所の警備を強化しました。

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大倉御所跡


頼時は政子様にだけ、頼朝様のもう一つの遺言を伝えました。

政子「殿はそなたに北条家を任せ、将軍を支えてほしいと生前より願っていました。」

頼時「されど私は父、義時の庶子。祖父も健在な今、私には何もできませぬ。」

政子「いずれ…殿が願ったようになります。そうせねばなりませぬ。正直、大姫(おおひめ)を亡くし、殿を亡くし…私も死にたいと思いました。」

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大姫

コアラ大姫さんは政子さんと頼朝さんの長女で前年の1197年に亡くなったんだ。

政子「しかし、残された子供達のことを思うと…それに殿の遺言を実現せねばなりませぬ。」


政子様には頼朝様との間に大姫様の他に嫡男、頼家(よりいえ)様、千幡(せんまん、後の実朝(さねとも))様、乙姫(おとひめ、別名を三幡(さんまん))様がいました。


政子「頼時、今はいろんなことを学ぶのです。そして周りの人間をよく見るのです。それがそなたの力になっていきますよ。」

頼時「はい。かならずや殿や叔母上の期待に応えてみせます。」




頼朝様が倒れたことは鎌倉中の御家人の知るところとなりました。

亡くなったことは伏せていましたが、見舞いをしたいと申し出るものが多く、ついに政子様は頼朝様の死を公表したのです。



1199年2月、源頼朝様、死去。享年53才…



頼朝様の死が公表され、頼時は名を改めました。

頼朝様の遺言で名付けられた名、

泰時と…






つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜






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