八幡の武将 〜氏康の遺言〜 | 歴史を感じよう

歴史を感じよう

日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

前回まではこちら⬇️



世は群雄割拠の戦国時代

わしは北条氏康(ほうじょううじやす)です。




1571年、わしの病は重くなり、綱成(つなしげ)は鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)に通い、病気平癒を祈っていたのです。

{840C5C56-EA60-46D7-939D-7A7516266F44}
鶴岡八幡宮


コアラ氏康さんの病気は中風っていわれてて、呂律が回らなかったり子供の区別がつなかったりしたんだよ。



綱成「南無八幡…氏康様が病気との戦に勝てますように!」

{0C0FE3F1-6D36-4E24-9B87-A1949195599C}

綱成は毎月、八幡大菩薩に戦勝の祈願をしていましたが此度はわしが病気との戦に勝つことを祈っていたのです。




10月になり、わしは綱成を小田原城(おだわらじょう)に呼びました。


わしは綱成と氏政(うじまさ)のみを床へ呼び、話をしました。


綱成「大殿、お加減はいかがですか?」

氏康「今日は良いぞ…。」

氏政「大殿は綱成に会うとしっかりしてくるのじゃ。」

氏康「氏政、駿河国の境界の固めはできておるか?」

氏政「はい。抜かりなく首尾よく固めております。ご心配は入りません。」

氏康「うむ…氏政、わしの命もわずかじゃ。言っておきたいことがある。」

氏政「命がわずかとは、そんな弱気な…。」

氏康「聞け。わしの死をもって上杉(うえすぎ)との同盟を切るのじゃ。そして武田(たけだ)と和睦し再び同盟を結べ。」

コアラ上杉との同盟は停戦という意味では活きたけど、北条と武田の戦に上杉は北条への援軍を出したりすることはなかったんだ。



氏政「武田信玄(たけだしんげん)が我らとの和睦を望みましょうか?」

氏康「それは綱成が話をつけておる。そうでなければ綱成ほどの武将が城を出て降伏などせん。」

氏政「そうなのか?綱成。」

綱成「はい、内々に和睦を探り、信玄もそれを望んでおりました。」

氏康「これがわしの最後の仕事になろう。氏政、我が北条は関東を平定し民の為の国作りをするのじゃ。」

氏政はわしの手を握りしめ、

氏政「父上、後のことは私にお任せください。早雲(そううん)公以来の民を大切にする心、忘れませぬ。」

氏康「頼むぞ、氏政。」



その後、わしは綱成と2人になり、縁側に出ました。

綱成「大殿、お身体に障ります。」

氏康「よい、外を見たいのじゃ。綱成、そなたが北条に入り、50年になるの。」

綱成「もうそんなになりますか…あっと言う間でした。」

氏康「いろいろと思い出すの。そなたには随分助けられた。」

綱成「なんの、大殿がいればこその綱成です。」

氏康「本当に礼を申す…。」

わしは綱成に頭を下げました。


綱成「大殿、顔を上げてください。」

氏康「来世でもそなたを家臣にしたいものじゃ。」

綱成「私も大殿の家臣でありたいです。」


わしも綱成も笑いました。

わしは綱成を信頼し、綱成もわしによく尽くしてくれたのです。


綱成「大殿、そろそろ床に戻り横になりましょう…大殿?」

わしは縁側に座ったまま、うなだれていたのです。


綱成「大殿…大殿‼︎ 」








つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜








にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
にほんブログ村
コアラ宜しければバナーをクリックしてね。