世は群雄割拠の戦国時代。
わしは北条氏康(ほうじょううじやす)です。
1560年、わしは里見義堯(さとみよしたか)を討つべく、綱成(つなしげ)と共に里見の本拠・久留里城(くるりじょう)を包囲しました。
氏康「此度こそ、里見に白旗を上げさせてやるぞ!」
綱成「御館様自ら出陣とは、北条の兵の士気も上がります。」
氏康「綱成、わしはもう隠居したんだ。御館様は氏政(うじまさ)だぞ。」
綱成「そうでした。では…大殿とお呼びしてよろしいですか?」
氏康「ふふっ、好きに致せ。」
包囲したわしの元に小太郎(こたろう)がやってきました。
小太郎「急ぎの報せがございます。尾張国を攻めていた今川義元(いまがわよしもと)様が織田信長(おだのぶなが)に討たれ亡くなりました。」
氏康、綱成「何っ!」
小太郎「尾張の桶狭間(おけはざま)で兵を休ませているところを織田軍の奇襲されたようです。今川軍は駿河方面に逃げ帰っています。」
氏康「織田に討たれるとは…、小太郎!今川の様子を調べておくのだ。今後がどうなるか見定めねばならん。」
小太郎「はい、では早速!!」
綱成は黙って聞いていました。綱成は元は今川氏に仕えていた経緯もあるのです。
氏康「綱成、今川は元は主君だが…」
綱成「過去は過去、それに私は義元様には仕えたことがありませぬ。私の主君は北条家の殿。氏綱(うじつな)様であり、大殿であります。」
氏康「そうであったな…。」
綱成「それより、今は里見を討たねば!」
その頃、里見義堯は既に手を打っていました。
その年も夏が過ぎ、わしの陣に驚きの報せが入ってきたのです。
美郎(よしろう)「越後の長尾景虎(ながおかげとら)が動き出しました。」
氏康「長尾が!攻めてくるか?」
美郎「はい。里見が長尾景虎に救援要請をしていたようなのです。」
綱成「やはり来たか。兵の数は?」
美郎「おおよそ八千!」
氏康「里見と戦っている場合ではなくなった。綱成、兵を退くぞ。」
綱成「大殿、私は里見の抑えで残ります。景虎が万一小田原まで来たら私も行きますゆえ!」
わしは綱成と一部の兵を残し久留里城から退いたのです。
景虎「綱成、待っておれ。必ずそなたの前にこの景虎、参上してやる!」
長尾軍は破竹の勢いで北条方の沼田城(ぬまたじょう)、岩下城(いわしたじょう)
、厩橋城(まやばしじょう)を落としたのです…。
つづく…
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