世は群雄割拠の戦国時代。
わしは北条氏康(ほうじょううじやす)です。
1546年の河越夜戦(かわごえやせん)に勝った北条でしたが、わしにはやらねばならぬことが山積みでした。
わしは亡き父・氏綱(うじつな)から後を継ぐと今川(いまがわ)との河東一乱(かとういちらん)、そして河越夜戦と戦続きで領地経営が後手に回って遅れてしまっていたのです。
一方、河越夜戦で勝利に功のあった綱成(つなしげ)は戦後の処理に奔走していました。
綱成は河越夜戦で負け、逃げた古河公方(こがくぼう)の足利晴氏(あしかがはるうじ)を追い、古河御所を包囲し降伏させたのです。
晴氏「チキショウ〜!!こんなことなら山内上杉(やまのうちうえすぎ)の誘いに乗るでなかったわ〜!」
さらに扇谷上杉家(おうぎがやつうえすぎけ)が滅亡し、扇谷上杉家の本拠であった武州松山城(ぶしゅうまつやまじょう)を手にしていた太田資正(おおたすけまさ)を攻め北条のものとしたのです。
わしも綱成も忙しい戦後を送っていました。そんな綱成にわしはある贈りものをしました。
小太郎(こたろう)「氏康様の命により綱成様付きの忍びを連れて参りました。」
綱成「わしの忍びとは…。」
小太郎「今だ、氏綱様を暗殺した犯人がわからず、身を案じてのことと存じます。」
さっ!
そこに現れたのは、女かと思うほどの美しい顔の忍びでした。
小太郎「我が風魔一族の忍び、美郎(よしろう)です。」
美郎「お初にお目にかかります。」
綱成「うむ。」
小太郎「美郎は変幻自在に姿を変えますので、お間違えなきように…。」
その時…
ゴッ…ゴゴッ…ゴゴゴ!
綱成「地震!!!」
1549年、地震が関東を襲ったのです…
つづく…
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