世は群雄割拠の戦国時代。
わしは北条氏康(ほうじょううじやす)です。
わしが今川(いまがわ)と和睦し河越城(かわごえじょう)へ向かっていた頃、河越城にいる綱成(つなしげ)は籠城戦を戦っていました。
綱成は開戦前から籠城戦になることを予想し兵糧を充分に蓄えていました。
綱成は自らの家臣らを鼓舞する言葉をかけ戦っていたのです。
綱成「皆、持ちこたえるのだ!必ず氏康様が援軍を持ってかけつけてくれる。今しばらくの我慢だぞ!」
家臣たち「はっ!!」
綱成の言葉に城内の兵は攻めてくる上杉らの兵を蹴散らしていたのです。
政助「殿、氏康様は来られるでしょうか?八万の大軍、蟻の入れる隙間もありませぬ…。」
綱成「政助はいつから北条に仕えておる?」
政助「私は玉縄城(たまなわじょう)の先代、為昌(ためまさ)様の頃よりお仕えしております。」
綱成「氏康様は逃げることはせぬ。窮地を脱するためになんとかされる方なのだ。政助、今は辛抱の時だぞ!」
わしはようやく河越城付近に到着しました。敵は八万、わしが率いている兵は八千。河越城の兵は三千。合わせて我が北条軍は一万千でした。
河越城付近に来るまでわしは敵の様子を調べさせ勝つ為の作戦を考えました。
そして作戦を河越城内の綱成に伝えるために使いを送りました。
一方、河越城は籠城から半年が過ぎていました。
城から遠くに北条の旗が見え救援がきたことを知り城内は一時の安堵感がありましたが兵の数に差はどうすることもできない状況でした。
そんな中、河越城に1人の武者が現れたのです。
綱成「そなた⁈ 綱房(つなふさ)ではないか!」
綱房「兄上、よくぞご無事でなによりです。氏康様よりの伝令を持ってきましたぞ。」
綱成「この大軍のいる中を…。よく抜けれたな。」
綱房「敵は私が駆け抜けるのを唖然と見ていました。敵は長い戦にダラけいる様子に伺えます。さぁ、この伝令を!」
綱成「うむ。」
綱成はわしからの伝令を読み、ニヤリと笑ったそうです。
綱成「敵が油断しておるなら、この作戦しかあるまい。よし!!我が旗を掲げよ!氏康様に伝令を了解したことを伝えるのじゃ!」
わしは河越城から八幡(はちまん)と書かれた黄色の旗を見て作戦を実行しました…。
つづく…
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