民の御館様 〜甲斐攻め〜 | 歴史を感じよう

歴史を感じよう

日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

前回まではこちら⬇️



私は北条早雲(ほうじょうそううん)の子・幻庵(げんあん)です。
(父は伊勢早雲(いせそううん)と名乗っています。)



早雲の元に前堀越公方の茶々丸(ちゃちゃまる)の居所の報せが入りました。


報せを持ってきたのは忍びの小太郎(こたろう)の弟・新次郎(しんじろう)です。

新次郎「御館様、茶々丸は甲斐国にいるよ。」

早雲「甲斐?」


{B9E1EFB2-B7B4-469D-A639-F4E18ECDB31D}

コアラ甲斐国は今の山梨県辺りだね。伊豆国からは駿河国か、相模国を通っていくんだね。


新次郎「甲斐の武田氏に潜んでいたよ。」

早雲「武田…当主は武田信縄(たけだのぶつな)だな。甲斐の武田は一族で争っているのに茶々丸など匿うとは。」


{2066A72F-32EA-4DD4-A04D-65D74063AFC5}
武田氏の家紋・武田菱


コアラ武田信縄さんの孫が武田信玄(たけだしんげん)さんなんだよ。


甲斐武田氏は当主・武田信縄殿がその父・信昌(のぶまさ)殿、異母弟の油川信恵(あぶらかわのぶよし)殿と対立、さらに甲斐の国人勢力との抗争もあり乱立していました。



早雲「よし!茶々丸討伐を大義名分に甲斐を攻める!」




早雲の軍勢は甲斐国の都留郡に進軍しました。


その頃、甲斐武田氏では…


信縄「茶々丸様、伊豆の伊勢早雲が攻めてきておりますぞ!」

茶々丸「なっ、何⁉︎ 流れ者のくせにわしを討つ気か!武田殿、軍勢を出してくだされ!」


信縄「…わかりました。」




早雲の軍勢と甲斐武田の軍勢は甲斐国の国境辺りで戦いました。

戦は決着がつかず両軍にらみ合いとなりました。



信縄殿は1人で息高ぶる茶々丸を迷惑に思っていたのです。


信縄「茶々丸様、我ら武田は甲斐国の平定どころか、一族の争いが起きている最中。こんな状態で他国と長戦をしている余裕はないのです。」

茶々丸「なに!戦を止めるのか⁈ 」

信縄「早雲の目的はあなた様。我が手の者が安全な場所まで御送りますゆえ…甲斐国を出でいってくだされ。」

茶々丸「なんと!わしは堀越公方だぞ!わしの命が聞けぬのか⁉︎ 」

信縄「力ずくで追い出すことも出来ますが…。」

茶々丸「………。」



茶々丸は甲斐国を出国し、いずれかへ消えました。



早雲「信縄は茶々丸を追い出したようだ。これでは甲斐を攻める理由はないな。新次郎、引き続き茶々丸の行方を追うのだ。」

新次郎「任しといて!御館様。」



こうして早雲は伊豆国へ引き上げたのです…。













つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜