私は北条早雲(ほうじょうそううん)の子・幻庵(げんあん)です。
(早雲は最初は伊勢新九郎盛時(いせしんくろうもりとき)と名乗っています。)
盛時は500の兵と伊豆国の国人の兵を加え、堀越公方・茶々丸(ちゃちゃまる)様のいる堀越御所を攻め、ついに火矢を放ちました。
御所はみるみるうちに炎に包まれていきます。
茶々丸「ヒィィ〜」
茶々丸様はついに御所から逃げ出したのです。
盛時らの兵は逃げ出した茶々丸を追おうとしました。
しかし…
盛時「待て!追う必要はない!」
兵たちはその言葉に戸惑います。盛時の忍びの小太郎(こたろう)が問いかけました。
小太郎「盛時様、せっかく追い詰めたのに逃すとは…なぜだい?」
盛時「堀越御所は燃え、これで堀越公方は滅亡したのだ。堀越公方で無くなった茶々丸などいつでも討てる。」
小太郎「ならば今討てばいいのに⁈ 」
盛時「茶々丸はいずれかの味方になる国人のところへ逃げるだろう。その時、茶々丸を味方した国人共々討てばよい。ようは茶々丸は大義名分なのだ。奴に味方すると討つということになるのだ。」
こうして茶々丸様は逃亡し堀越公方は足利政知(あしかがまさとも)様、茶々丸様の2代で滅亡したのでした。
盛時は兵や味方してくれた国人らを集めました。
盛時「皆の者、よく戦ってくれた。伊豆国にはもう堀越公方はいない。この伊勢新九郎盛時が伊豆国を治めてまいる!」
兵、国人「おおおぉぉ〜!」
盛時「そして、京の幕府とは一線を画し、わし自らが皆の伊豆国を守ってまいるぞ!」
ここに室町幕府から離れ自らが国を統制する戦国大名が誕生したのでした。
この後、盛時は伊豆国での自らの居城を伊豆の韮山城(にらやまじょう)と決めたのです。
一方、逃亡した茶々丸様は山中をさ迷っていたのです。
茶々丸「おのれ、伊勢新九郎め〜!この恨みは晴らしてやるぞ!」
そんな茶々丸を尻目に盛時は国の統治を始めたのでした…。
つづく…

