私、足利義満の娘・智子です。
小百合「智子様!!」
ゴロン、
私「はぁはぁ…」
床に転がっていたのは赤松満祐の首でした。
私は満祐の首を斬り落としたのです。
小百合「智子様!ご無事ですか⁈ 」
私「…間一髪のところでした。あの声がなければ斬られたのは私でした。」
小百合「声とは?」
私「小百合には聞こえませんでしたか?足利将軍家を守れという声を…。」
小百合「私には何も…。」
私「そうですか…満祐の首を山名持豊殿に渡しましょう…ゴホッ!」
私は再び吐血しました。
小百合「智子様!もう帰りましょう。首は私が持ちます。」
私と小百合は持豊殿の陣に入り満祐の首を渡しました。
持豊「これは…確かに赤松満祐です。智子様が討ったのですか⁈ 」
私「ようやく兄の仇を討てました。しかし…満祐は自害したことにしてください。」
持豊「なっ、何故です?」
私「私は既に死んだことになっている影の人間です。これ以上、表舞台に出ていけば混乱を招きますから。」
持豊「智子様、わしは感服しました。さすがは義満様の御子です。」
私「私はもう政には関わることはできません。持豊殿、幕府を、足利将軍家を頼みます。」
持豊「御意!」
私は義満の子、ふと思いました。満祐に斬られそうになった時、「智子!足利将軍家を守るのだ!」と聞こえた声。
あれは父・義満だったのです。
父が私を守ってくれたのです。
この戦で私の病はさらに悪くなったようで京までは小百合の操る馬に乗り、帰りました。
京の外れの私の住まいには一休宗純様が待っていました。
一休「智子殿!待っていましたぞ!」
私「一休様…。」
私はようやく緊張の糸が切れたのか、泣いてしまいました…。
つづく…

