私、足利義満の娘・智子です。
兄・義教が殺害され赤松邸の前は大混乱。
その中で私は義教の近習の伊勢左馬助に会い、赤松邸で何が起こったのかを聞きました…
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義教は赤松満祐の子・教康に先の結城合戦の勝利の宴として赤松邸に招かれました。
教康は、「鴨の子が沢山できたので泳ぐ様などご覧ください」と招いたそうです。
義教と一緒に管領・細川持之、山名持豊、大内持世、畠山持永などの守護大名と公家で義教の正室・尹子の兄、正親町三条実雅も随行していました。
義教らは義教お気に入りの音阿弥の猿楽を観賞していました。
場が盛り上がっている時、馬が放たれ、居館の門が一斉に閉じられる大きな音が響きました。
義教はその音に気づき、
義教「あの音は、何事か?」
と問うと傍にいた正親町三条実雅が答えました。
実雅「雷鳴でごさいましょう」
次の瞬間、義教の背後の障子が開き、武装した武者らが乱入!
赤松氏随一の剛の者、安積行秀が義教の背後から太刀を振り抜きました。
「ザスッ!」
義教の首は一瞬ではねられたのです。
辺りは血の海と化し守護大名らは逃げ惑い、なんと公家の正親町三条実雅が果敢にも赤松の武者に斬りかかりましたが反撃され逆に殺されました。
義教の近習らは赤松の武者らと斬り合いになりましたが、その場に赤松満祐がやってきて、
満祐「将軍を討つことが目的だ!それが果たされた。他のものを殺すつもりはない!速やかに居館から出てくだされ!」
それを聞き守護大名らは赤松邸から退出したのです。
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私「守護大名の中で誰も兄の仇を討とうとしたものはいなかったのですか⁈ 」
左馬助「はい。斬られて負傷したものはいたようですが…うっ!」
左馬助は腕を負傷して血が流れ出していました。
私は手当をしようとすると、間者の小百合が、
小百合「智子様、私が手当をします。左馬助殿は義教様の仇を討とうとしたのですね?」
左馬助「…御所様の首を取り返そうとしましたが…」
左馬助は泣いていました。
小百合「智子様、ひとまず引き上げましょう。智子様も狙われているのです。迂闊に動けば危険です。」
私は小百合の言葉を聞き入れ、左馬助を室町第に送り、その後は京の外れまで行きました。
私はまだ義教の死を受け入れることができませんでした。
ただ、赤松満祐への怒りがこみ上げていたのです。
私は守護大名らが兵を整え、すぐ様、赤松邸に向かうと思っていたのですが…。
つづく…

