私、足利義満の娘・智子です。
私と間者の小百合は急いで赤松満祐殿の居館に走りました。
兄・義教の身が危ない!私の不安は増していました。
そして、かつて義持を毒矢で襲い、暗殺したのは赤松満祐殿、いや赤松満祐の仕業に間違いありません。
やはり私が付いて行くべきだったと後悔が走る私を襲っていました。
到着した赤松邸では塀から逃げ惑う者や表門から出てきた傷ついた者で混乱していました。
混乱した人の中に管領の細川持之殿や山名持豊殿ら守護大名の姿も見えました。
一体、居館で何が起こったのか?私は塀によじ登りました。そこは居館の庭が見えました。
そこには首の無い遺体、そして…
赤松満祐が義教の首を持っている異様な姿でした。
満祐「義教め!くじ引きでなった将軍のくせにいい気になりおって!!」
私は怒りに震え、塀を乗り越えようとしましたが、小百合に止められました。
小百合「智子様!今は引きましょう。飛び出せば逆に殺されます。」
私「兄上が殺されたのに!」
小百合「智子様も狙われているのです!今は我慢して下さい!」
小百合の必死の制止に私は塀から降りました。
小百合「一体何が起きたのか、それを調べましょう。」
私「…頼みます。」
そこへ1人の武士が声をかけてきました。
「智子様!」
それは義教の近習で私のことも知っている武士の伊勢左馬助でした。
私「左馬助、何が起きたのですか?兄を殺したのは満祐ですか?」
左馬助「御所様は、赤松の家臣に背後から襲われ、首をはねられました…。」
私「背後からとは…!」
私はさらに怒りがこみ上げてきました…。
つづく…

