私、足利義満の娘・智子です。
兄・義持と守護大名の政争が終わり、明けて1428年になりました。
正月になり義持は初詣や管領の畠山満家殿の居館に渡ったりと忙しくしていました。
6日になり義持は相国寺の鹿苑院に詣でて新年の祝いをしました。
私や間者の小百合も呼ばれました。
義持が祝いの間から抜け、私らの居間に来てくれました。
私「兄上、昨年はいろいろとありましたが…今年もよろしくお願い致します。」
義持「うむ。智子、小百合。いつも影ながら、わしを支えてくれ助かっているぞ。今年も頼むぞ。」
私「兄上、今年こそ男子誕生の年ですね。」
義持「おぉ、そうじゃの。励まねばの~。」
私「そちらの方は相変わらずですね。兄上は。(笑)」
義持は上機嫌でした。昨年の政争後に気落ちしていた義持の姿を思うと今はホッとします。
そこへ義持の側近・満済殿が義持を呼びに来ました。
満済「御所様、皆が探しております。」
義持「わかった。智子、ゆるりとしてまいれ。」
私「はい、ありがとうございます。」
義持は居間を出て行きましたが…その時!
ザズッ!!
矢が柱に刺さった音がしました。
義持「何奴⁉︎ 」
満済「御所様!!」
私と小百合は居間を出ると、そこには義持が足を押さえていました。
そして矢は義持の袴を突き抜け柱に突き刺さっています。
私「!!小百合、頼みます!」
小百合「はっ。」
小百合は矢を放った賊を探して走りました。
私「兄上!」
義持「大事ない。足に擦り傷を負っただけだ。満済、騒ぐな。賊は小百合に任せよう。」
満済「はい。」
義持は足の傷の手当てを済ませ、何事もなかったかのように祝いの席に戻りました。
その後、小百合が戻ってきましたが、賊の行方はわからなかったのです。
誰が義持を襲ったのか?私は不安を感じました。
そして、この時に負った傷がとんでもないことになるのです…。
つづく…
