私、足利義満の娘・智子です。
1427年、守護大名と兄・義持との政争が起きました。
きっかけは赤松氏の当主・赤松義則殿の死去に始まります。
義則殿の後を継いだのが赤松満祐殿でした。
満祐殿は父・義則殿の所領だった播磨・備前・美作の3ヶ国を幕府より安堵してもらえると思っていました。
しかし…義持は意外な命令を出しました。
義持「満済!赤松の所領、播磨は幕府の直轄地とする!」
満済「なんと!それでは…。」
義持「直轄地の代官は赤松持貞に任せよう。」
赤松持貞殿は赤松氏の一族で満祐殿の又従兄弟であり、義持に仕える側近でもあります。
満済「それで満祐殿は納得しますか?」
義持「納得?しようとしまいと関係ない!これは命令だ!」
義持は強固な態度でした。この命令に対し満祐殿は、
「なぜだ⁉︎ わしが領地を取り上げられる理由はない!義持め!ふざけるな!」
と立腹し命令に従わず京の自邸を燃やし播磨に下向したのです。
これを聞いた義持は激怒!
義持「命に従わぬのなら、備前・美作の領地も取り上げる!その上で満祐を討伐するのだ!」
まるで1人が変わったかのような義持の命令でした。
私は満済殿から、この義持の強固な態度に対して相談されました。
満済「御所様はいかがされたのか?何の咎もない満祐の領地を取り上げ討伐の命まで出すとは…。」
私「今の義持は父上を見ているような…⁉︎」
この時、私は義持の考えが見えてきました。
義持は父・義満が行なったように力のある守護大名を挑発してから討伐するやり方と同じことをしようとしているのでは!
私「満済殿!兄上にすぐ会えますか?…」
そこへ義持が現れました。
義持「2人ともいかがした?」
満済「此度の赤松満祐討伐のことで…」
義持「満祐は討伐致す。山名と一色に命じたぞ。」
私「兄上!このやり方は…父上と同じではありませぬか⁈ 兄上は…守護大名の力を削ぐおつもりですか?」
義持「ふっ…智子、そのとおりだ。」
なぜ、今になって義持はこのようなことをするのでしょうか…
つづく…

