私、足利義満の娘・智子です。
兄・義持は子の義量殿が亡くなってから将軍職を空位のままにしました。
そして幕府の政務は前将軍の義持が行なっていました。
私「兄上、後継ぎはいかがされるのですか?」
義持「うむ、実はな、先日、石清水八幡宮で籤を引いたのだ。」
義持「籤の結果は男子誕生だったのだ。」
私「おぉ、それはおめでたい結果ですね。」
義持「さらにその日に夜、男子誕生の夢まで見たのだ。これは神の御告げだと思うのだ。」
私「兄上も励まねばなりませんね(笑)」
この時点で義持の後継ぎ候補は多数いました。それは義持の兄弟です。
その中で義持や私と同じ母なのが幼名・春寅、幼くして青蓮院に入り出家した義円も後継ぎ候補の1人です。
義円は1419年には天台座主になり将来を期待されていました。
私は義円に怖いものを感じていました。それは後に表れるようになります。
ともかく、義持は後継ぎ候補がいても男子誕生を期待して将軍職を空位にしたままでした。
平穏な日々が将軍がいなくとも足利家の当主がいれば幕政は進む状況を作ったのかもしれません。
義持は自らの後継ぎだけでなく、称光天皇様の後継者問題も対応していました。
さらに幕府では守護大名らの政争があり、表では平穏でも様々な問題が生まれていました。
その中である守護大名の後継者問題で義持は、また守護大名の力を思い知らされる出来事が起きるのです…。
つづく…

