私、足利義満の娘・智子です。
私はお慕いする一休宗純様と畿内各地を説法で回り、私にとって幸せな時でした。
ある夜、私は以前より気にかかっていることを打ち明けようとしました。
私「一休様は私のこと…聞かれないのですか?私は…。」
一休様は私が話すのを遮り、私を抱き寄せて、
一休「私は形に囚われず縛られない。だから智子殿が誰だか家柄など、どうでもよいのです。智子殿は智子殿です。」
私「一休様…。」
私は…一休様に抱かれました。初めて男性に抱かれました。
一休様が後小松上皇様の御落胤であることや私が義満の娘であることなど関係なく、一休様は私を1人の女性として見てくれていたのです。
この頃、平穏が続いていました。
しかし、平穏は長くは続きません…。
間者の小百合が私を呼びに来ました。
小百合「智子様、義持様がお呼びです。」
私「突然どうしたのです?」
一休「義持様…足利将軍家の?」
この時、一休様は私が誰なのか悟ったのです。
小百合「義量様が…お亡くなりになりました。」
私「なんですって⁈ 」
以前より病弱で、その上に大酒飲みがたたり、1425年に急死したのです。
私は一休様と離れなくてはならなくなりました。
一休「…智子殿、戻りなさい。」
私「一休様、私は足利義満の娘です…。」
一休「言ったはずですよ。私にとって智子殿は智子殿ですと。また、出会うこともあるでしょう。」
私「一休様!(泣)」
一休様は笑顔で私の元から去っていきました。
そして、私は急ぎ義持の居館に向かいました…。
つづく…
