私、足利義満の娘・智子です。
兄・義持が数々に対している頃、私は山の中で養生する日々でした。
1419年が過ぎ1420年の春になっても私は殺生からの精神的傷が癒えませんでした。
間者の小百合はずっと側で私の世話をしてくれています。
小百合「智子様、今日も川へ行かれるのですか?」
私「……血が取れないのです。」
私は殺生の時についた血が身体から落ちないように見えていたのです。
私「小百合…私には覚悟が足りなかったのです。兄上の影になるといいながら…この有り様。」
小百合「智子様は充分に役目を果たしています。」
しかし、私にはそう思えませんでした。
そんなある夜、私はいつものように川で身体を洗っていました。
ふと、私を見る視線を感じました。
私「誰です⁈ 」
「……すっ、すいません。」
木の陰から出てきたのは、一休様でした。
私「一休様!」
私は慌てて身体を隠しました。一休様は私に背を向けます。
一休「すいません…つい、見とれてしまって…。」
私は衣服を着て、川沿いに座ります。
私「一休様は何をなされているのですか?」
一休「修行です。自分の中の煩悩を抑えていたのですが…まだまだ修行が足りないようです。」
私「ふふっ、こんな血のついた身体でよければ、いくらでもご覧になっていいですよ。」
一休「血?…智子殿、殺生されたのですか?」
私「…はい。悪人とはいえ殺しました。」
一休「お互い苦しんでますね。」
そういうと一休様は横になり、
一休「このまま眠りましょう。ひと休みです。」
一休様はそのまま眠ってしまいました。私も横になり眠りました。
それから、どのくらい時間が経ったでしょうか…突然…
カァー!
つづく…
