私、足利義満の娘・智子です。
ようやく私は兄・義持に再会しました。
義持「おぉ、智子、待っておったぞ。」
私「お久しぶりです。すぐに兄上の元に行きたかったのですが、富樫満成の兵に見つかると、こちらの身も危ういので時を置きました。」
義持「わかっておる。既に報せは間者を通じて聞いた。」
私「その後、富樫はいかがですか?」
義持「あやつ、わしが真実を知っているとも知らず、のうのうと嘘をついておるわ。しかし、管領の細川満元が富樫の悪事を報せてきたぞ。」
義持の話だと富樫は義持の側室、林歌局殿と密通していると疑いがあるのです。
私「兄上は富樫をどうされますか?」
義持「無論、追放だ。守護大名らは殺しがっているがの。ところで義嗣は…いかがいたした?」
私「義嗣殿は名を捨て、民としてどこかで生きています。そうですね?小百合。」
小百合「はい。その後も無事に生き延びています。」
義持「…よかった。義嗣には可哀想なことをした。父から解き放たれたのだから、自由に生きてほしい。」
1418年暮れ…
義持「満成、そなたを追放致す!」
満成「なんと⁈ なぜ私が?」
義持「わしが何も知らぬと思っているか?己は欲のために今まで偽りをわしに告げ、義嗣を殺し、わしの側室にまで手をつけ…まだ言わせたいか!」
満成「!!」
義持の怒りに満成は驚き怯え、幽閉されましたが、その後、高野山に逃亡したのです。
義持「満成め、逃げおったわ。畠山満家が奴を討ちたいと言ってきたぞ。」
私「兄上、お願いが御座ります。満成の処分、私にお任せ頂けませぬか?富樫は私の手で下したいのです。」
義持「…わかった。無理はするなよ。」
私は覚悟を持って高野山へ向かいました…。
つづく…

