俺らは義満の子 〜さらば義嗣〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

前回まではこちら⬇️


私、足利義満の娘・智子です。




兄・義持の側近、富樫満成殿の兵が異母兄・義嗣の幽閉先の居館に火を放ちました。



間者の小百合が叫びます。


小百合「ここは危険です!智子様も義嗣様も逃げてください!私が案内致します!」

私「義嗣殿、話は後です。ここを離れましょう!」

義嗣「…もうよい。私はここで死ぬのだ。」

私「!!何を言われます⁉︎ 」

義嗣「私が生き延びても、私を担いで良からぬことをするものが出てこよう。また争いが起きてしまう。それなら…。」

小百合「ならば…ならば足利義嗣を捨てればよいのです。」

義嗣「義嗣を捨てる?いかなることじゃ?」

小百合「私の父は元は足利直冬でした。しかし、父は直冬を捨て将軍家の間者として生きたのです。さらに初代将軍・尊氏公の弟・直義様も尊氏公との争いを避けるため、直義の名を捨て流浪の民になりました。」


コアラこれは前作「私の夫は優柔不断」に描いた話だね。史実では直義さんは亡くなったんだ。尊氏さんが毒殺した説もあるけどね。



義嗣「そなた、あの直冬様の……私も民になるか…」

私「義嗣殿、あなたの望みは静かに暮らすこと。義嗣の名を捨て民になれば叶いまする。」

義嗣「わかった!ここから逃げよう。小百合、案内を頼む。」


すでに居館は火が回っていましたが、私たちは火をかい潜り居館を脱出しました。








私たちは京を離れ、比叡山まで落ち延びました。

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比叡山です。京と大津にまたがる山です。





小百合「ここまでくれば大丈夫です。」

義嗣「智子、小百合、礼を申す。」

私「義嗣殿、此度のことは富樫の策略ですか?」

義嗣「うむ。私は富樫満成に謀反を進められた。守護大名が味方につくと申してな。そこに上杉禅秀の乱が起きたのじゃ。」

コアラ上杉禅秀さんの反乱は1年前に幕府を味方につけた鎌倉公方の足利持氏さんらが鎮圧したんだよ。


義嗣「禅秀は我が側室の父、確かに繋がりはあるが乱に加担するつもりはなかった。しかし、富樫にそそのかされた我が側近らが動いていたようだ。」

私「側近らが守護大名に声をかけたのですね。全ては富樫が元凶。」

小百合「富樫は守護大名を追い落とし幕府の権力が欲しかったのです。」

私は富樫に対する憎悪が出てきました。




義嗣「しかし、全ては終わってしまったことだ。私はこれからは自由な民として生きていく。」

私「義嗣殿…幼い頃、あなたと義持と遊んだことが今はいい思い出です。」




義嗣「智子、小百合、ありがとう。ここで別れよう。」

私「義嗣殿、さようなら。」

義嗣「さらばだ。」



足利義嗣は消えました。




コアラ史実では義嗣さんは義持さんの命を受けた富樫満成さんによって殺されたんだ。後に義嗣さんの子孫が越前国に生き延びて鞍谷公方として栄えたんだよ。







私と小百合には、まだやるべきことが残っています。

それは富樫満成のことでした…。











つづく…
コアラ次回も楽しみに~バイバイ