私、足利義満の娘・智子です。
1418年、私は異母兄・義嗣に会い衝撃の発言を聞きました。
義嗣「私は父上の命で殺されるのであろう。」
私「!何を申すのですか?」
父の遺言には「義嗣を殺せ」とありましたが、それを知っているのは兄・義持と私と間者の小百合の3人だけ。
義嗣「私は父の望みを果たすための駒だったのだ。幼くして出家させられたのに、また還俗させられた。そして天皇様から盃を頂き親王様並みの元服もした。」
義嗣さんが後小松天皇さんから盃を頂いた頃が一番輝かしい時だったね。
義嗣「しかし、父が急死し私は必要とされなくなった。父がいればこその私だったのだ。私の存在は足利将軍家を2つに割ることになる。父がそんな私を放っておくわけないだろう。」
私「それで殺されると…。」
義嗣「私の側近がいろいろと動いていたようだが、私には兄に取って代わるなんてことは考えはおらん。」
私「しかし、領地に不満があると…」
義嗣「私は静かに生きれる場所を望んだのだ。私は静かに暮らしたいだけだった…。」
私「守護大名らとの繋がりは?」
義嗣「側近らが動いて繋がりをつけようとしたが…誰も本気で私に加担するものはいなかったよ。」
私も父の命で出家させられた身。私は義嗣が哀れに感じました。
義嗣「ただ、私に謀反を進めるものがいたのは確かだ。」
私「!!それは、誰ですか?」
ビンッ!
突然、火矢が飛んできました。
義嗣「!いよいよ私を殺しにきたようだ。」
そこに小百合が入ってきました。
小百合「富樫満成様の兵が居館を囲んでいます!」
私「富樫!なぜ富樫殿が⁈ 」
小百合「義持様の命だと称しております。」
義嗣「……智子、私はそなたを信じる。これは兄の命ではないだろう。」
私「⁉︎」
義嗣「私に謀反を進めたのは富樫なのだ。謀反の真実が露見するのを恐れて私を殺しにきたのだ。」
衝撃でした。全ては富樫満成の仕業だったのです…。
つづく…
