私、足利義満の娘・智子です。
私は異母兄・義嗣の謀反発覚で守護大名らが加担しているのではとの疑いを間者の小百合と一緒に事実を調べてました。
その結果を待たず、兄・義持は伊勢国の守護大名・土岐持頼殿の守護職を解任、また能登国の守護大名・畠山満慶殿を剃髪して蟄居させました。
また、幕府の宿老・山名時熙殿にも嫌疑がかかり出仕停止となっています。
その頃、義持は守護大名らを疑い、直接は会おうとはしませんでした。
義嗣は幽閉先で出家させられ、むなしく時を過ごしていました。
この1417年は上杉禅秀殿の反乱が鎮圧し、義持の嫡男が元服とおめでたいことが続きました。
この義持の嫡男が義量です。
足利義量です。ようやく元服しましたよ。
1418年、ようやく私は義嗣に会うことができました。
尼僧の姿で「義嗣を是非見舞いたい」と称して警固の兵に懇願したのです。
義嗣はかなりやつれていました。
義嗣「…私を見舞いたいとは、ありがたいことだ。」
私「義嗣殿、私を見覚えですか?」
義嗣「……そなた、いつぞやの寄進を求めた僧ではないか。」
私「それだけではござりませぬ。よく私の顔をご覧なさい。」
私は頭の僧衣を取りました。義嗣は驚いた様子で、
義嗣「!そなた…智子ではないか!死んだはずでは…」
私「三時知恩寺の智子は死にました。今の私は兄・義持の影でございます。」
義嗣「私を殺しに来たのか⁈ 兄の命か⁈ 」
私「違います。兄は此度の謀反の真実を知りたいのです。それで私は影より調べているのです。」
義嗣は怯えた様子でしたが、私の言葉を聞き落ち着きを取り戻しました。
義嗣「もう私は殺されるのであろう。それも父上の命で。」
私「!!」
義嗣は父の遺言を知っていたのでしょうか…?
つづく…
