私、足利義満の娘・智子です。
異母兄・義嗣が上杉禅秀殿の反乱に通じている意志があると確信した私は兄・義持の元に急ぎ向かいました。
やはり父が残した遺言のとおり、義嗣を担ぐものが出てきたのです。
私の中に父が言った「義嗣を殺せ」の言葉が繰り返し響いています。
私は義持の居る三条坊門邸に着きましたが、居館から馬で飛び出していく武者とすれ違いました。
「まさか⁈ 」
そこへ義持の叫ぶ声が響いてきました。
義持「義嗣を捕らえるのだ!逃してはならん!」
私「兄上!」
義持「おぉ、智子。無事であったか。小百合よりの報せ、聞いたぞ。」
私「義嗣殿は禅秀殿に加担するつもりです。」
義持「うむ。まずは義嗣を捕らえるのが先決。しかし、父の言うとおりになるとは…。」
私も義持も父の手の上で転がされてる気がしました。
それから、しばらく経って…先ほど飛び出していった武者の1人が帰ってきました。
「義嗣様は居館にはいません。逃げた模様です。」
義嗣は身の危険を感じて、京を脱出したのです。
義持「なんと、既に逃げたか!探し出して捕えよ!」
その武者はまた飛び出して行きます。
私「私と会ってから数刻しか経ってないのに…。」
義持「智子と会った時は逃げる直前だったのであろう。」
その後、義嗣の行方はわかりませんでした。
間者の小百合も探索に加わっていましたが、義嗣は見つかりませんでしたが…
義持の側近・富樫満成殿が京の高雄にて義嗣を捕らえたのです。
義嗣の身柄は仁和寺から相国寺に移され幽閉されました。
義持は富樫満成殿に義嗣の取調べを命じましたが、恐るべきことが発覚したのです…。
つづく…

