私は足利義満の娘・智子と申します。
私は出家し入江殿聖仙(いりえどのせいせん)と名乗りますが、ここでは智子で通しますね。
あっ!ちなみに智子さんって名前は創作だからね。幼名はわからないんだ。
私の父は室町幕府三代将軍・足利義満です。
父は祖父・義詮様が亡くなった後、9歳で足利家の家督を継ぎ、1369年11歳で征夷大将軍に就きました。
当時は守護大名の力が強い時期でしたが、父を補佐した管領・細川頼之殿が政変で失脚したのを機に父は守護大名の力を削り将軍家の力を拡大させました。
さらに公家社会にも入っていき権力を強めていきます。
そんな権力を持った父の正室は宮中に影響力を持つ日野家の娘・日野業子様です。
しかし、父は一生のうちに多くの側室を持ちました。
父の女性好きは困ったものです。
その1人が私の母・藤原慶子なのです。
母は京の三宝院の坊官・安芸法眼様の娘です。
母は初めは父の侍女として仕えていましたが、父のお手が付いたのです。
そして1386年3月、今回の主人公の1人で私の兄・義持が誕生しました…。
つづく…



