私、足利尊氏の妻・登子です。
1355年、私は間者の茜から衝撃な申し出を言われました。
茜「私が直冬を止めて参ります。」
私「えっ⁈ なぜ茜が行くのです?」
茜「直冬は私の甥。直冬が武士になるのを止められなかったのは私にも責任があります。」
私「だからと申して…殺されてしまうかもしれませんよ。」
茜「尊氏様と御台様が作る良い世を直冬が壊していくのを見てはおれません。命をかけて止めて参る覚悟でございます。」
私「茜…。」
茜「私の役目は亡き守時様から命じられた御台様をお守りすること。甥であろうと御台様に危害を加えようとする直冬を許せません。」
私は茜の決意を強く感じました。
茜「私が戻らず直冬が攻めてきたら…茜は露と消えたとお思いください。」
そう言い残し茜は出て行きました。
その後、夫の軍勢が直冬軍を攻めようとしましたが直冬軍は東寺より退いて京より敗走していきました。
しかし、直冬が退いたにも関わらず茜は戻ってきませんでした。
平定した京に私は帰ります。
夫の体調は以前より悪くなっていました。
それでも夫は九州に逃げた直冬の軍勢や南朝方の懐良親王様らの討伐を企てました。
しかし私や義詮が必死で止めました。
私「殿、そのお身体では九州に行くのは無理です。」
義詮「父上、九州平定は義詮にお任せくださりませ。」
夫「しかし、直冬の所業はわしの責任だ。わしの手で討たねばならん。」
夫は無理を押してでも出陣するつもりです。
その夜、私を1人の僧が訪ねてきました。
私「私に何用でしょう?顔を上げなさい。」
僧は顔を上げましたが…
私「あなたは…!」
つづく…
