私、足利尊氏の妻・登子です。
夫は直義殿に1人の男を合わせました。
直義「おまえは…!淵辺!淵辺義博ではないか⁉︎ 」
夫「淵辺は重傷を負ったが命は助かったのだ。そして淵辺は世を捨て生きてきた。」
淵辺「直義様、お久しゅうございます。」
直義「淵辺!」
直義殿は淵辺の肩を抱き泣きました。
夫「淵辺にはそなたを弔ってもらうつもりでいたが…これから2人で世を捨て生きてきくのだ。」
直義「兄上…いやもはや直義は死んだのだから…尊氏様、御台様、お達者で。」
夫「そなたもな…。」
直義殿は淵辺を伴い消えていきました。この後、夫も私も直義殿に会うことはなく今生の別れとなりました。
(直義殿は世のことには関わらず淵辺と共に護良親王様の菩提を弔って生きていたそうです。)
夫と私は直義殿を見送り、
夫「登子、先に京へ…いや丹波に避難するのだ。南朝方が和睦を破棄して裏切ったようだ。」
私「なんと!では京は⁈ 」
夫「義詮がいるが危ないかもしれん。この鎌倉も南朝方が攻めてくる。わしはそれを倒し鎌倉を安定させて京へ帰る。」
夫にはやらねばならぬことがまだまだあるのです。
夫「…そして、わしにはまだ直冬が残っておる。直冬をなんとかせねば…。」
、と夫は話している途中でその場に倒れました。
私「殿‼︎ いかがなせれました⁉︎ 殿っー!」
私は夫を抱き寄せました。
夫「大事ない…わしはまだ死ねぬ。死ぬわけにはいかん。まだ良い世になってはおらん…。」
この後、南朝方が鎌倉を攻めてきました。夫は一旦は武蔵国に退きましたが、すぐ反撃し鎌倉を奪回します。
私は丹波国に避難しましたが、京では義詮が苦戦していました…。
つづく…
