皆様、ようやく体調も回復してきました。御心配かけて本当に申し訳ありません。皆様の暖かいコメント、本当にありがとうございます。
本日より連載再開します。
私、足利尊氏の妻・登子です。
私は駿河国矢作で北条軍に占領された鎌倉を奪回するため、京から出陣した夫と久しぶりに会いました。
鎌倉奪回の軍議が行われた夜、私は夫の寝所にいました。
夫「登子、護良親王様の暗殺をよく止めてくれた。」
私「いえ、生きて…生きて、お連れしたかったのですが…。」
夫「登子はよくやってくれた。ワシがいない間、足利を守ってくれた。…なぁ登子、皆、ワシに良い世を作れと言う。赤橋守時様、護良親王様、直義…ワシにそんな力があると思うか?」
私「直義殿が先程言われたことは…私もそう思います。鎌倉にいて足利に集まってくる武士の多さを見ました。そして京を出た殿に付いてくる武士の多さ…力が無ければ集まりません。」
夫「確かにたくさん集まってきた。」
私「それに殿は源氏の棟梁。天下を取ることのできるお立場なのです。」
夫「そうか。まだワシにはよくわからない。今は鎌倉奪回が先決。それから考えよう。」
私「しかし私は殿がどんなお立場であれ、お慕いしておりますから…。」
夫「登子…。」
夫は私を抱き寄せます。
私は久しぶりに夫の腕に抱かれました…。
夫率いる足利軍は翌朝出陣しました。
遠江国橋本、小夜の中山、駿河国、相模国箱根、相模川…各地で激戦が行われました。
劣勢となった北条時行様はわずか20日余りで鎌倉から逃亡します。
足利軍の勝利で鎌倉奪回に成功しました。
後醍醐天皇様は夫に「征東将軍」の号を送ってきました。
私も鎌倉に戻りました。
鎌倉に入ってから、また新たな問題が勃発します。
つづく…。
