私、足利高氏の妻・登子です。
新田軍はついに鎌倉へ押し寄せてきました。
新田義貞様は兵を3つに分け巨福呂坂、極楽寺坂、化粧坂の三方から攻撃さしました。
しかし、鎌倉は天然の要害。兵数では上回っていた新田軍でしたが戦いは混戦になりました。
これが切通し⬇️
兄・守時は巨福呂坂方面にいて、新田軍に突撃をかけました。その数、60回以上でした。
激戦となり、化粧坂を攻撃している新田義貞様の背後の洲崎まで迫りました。
しかし、兄の率いる軍勢も激戦で少数になっていました。
いよいよ兄は覚悟を決めたその時、私の間者・茜が守時の前に現れました。
兄「…茜か、何用じゃ?わしを殺しにきたか?」
茜「いいえ。足利高氏様より命ぜられました。守時様を助けよと。高氏様は何としても守時様には生きてほしいと。」
兄「ふっ。足利ごときに!わしは腐っても幕府の長たる執権ぞ。」
茜「…そこを曲げてお願い致します。登子様の願いでもあります。」
兄「茜…高氏殿に伝えよ。良い世を、良い世を作ってくれと。そして…登子を頼むと。」
茜「守時様…」
兄「登子には…すまないと伝えてくれ。茜!頼むぞ!」
そう言い残すと…兄・守時は自害しました。
私「…そうですか。茜、大義でした。…しばらく私を1人にしておくれ。」
私は茜から兄の最期を聞き、1人で泣き崩れました。
幕府軍は切通しを守り、新田軍は鎌倉に今だ入れませんでした。
新田義貞様は兵をつれ、ある場所に向かいます。
その場所は稲村ヶ崎です。
つづく…
