私、足利高氏の妻・登子です。
京から戻ってきた夫はどこか様子が変でした。
そんな中、河内国では亡くなられたと思っていた楠木正成様が挙兵しました。
それを聞いた夫は、
「やはり生きていたか。楠木はどのくらいの軍勢を相手に戦をできるのかのう?」
とつぶやきました。
夫は楠木正成様に何かを期待されていたのでしょうか…?
心配になった私は足利氏の執事であり、夫の側近の高師直と話をしました。
私「師直、殿の様子はどうじゃ?京より戻ってきておかしいとは思わぬか?」
師直「奥方様、心配ありませんよ。疲れが出たのでしょう。」
私「河内国ではまた戦が始まったとか、足利の出兵もあるのですか?」
師直「いや、今回は先帝(後醍醐天皇)の残党が騒いでいるだけ。北条様の一門だけで抑えるでしょう。残党だけですから…。」
師直の言い方は何か含みがあるように思えました。
その河内国では楠木正成様が大群勢の幕府軍を相手に堂々戦っていました。
楠木軍1,000人に対し幕府軍は100万人であったと古典『太平記』には記載されています。
それでも負けない楠木軍って凄いね。
楠木軍は奇策で戦いました。
攻め上がる幕府軍の兵に大木や大岩、熱湯をかけたり、油をかけて火をつけたりと幕府軍を蹴散らしました。
またワラ人形に甲冑をつけ兵に見せかけました。幕府軍がワラ人形を敵だと思い殺到さてきたところを大量の大岩を落とし、幕府軍の兵を倒していきました。
幕府軍が楠木軍に手間取っている中、隠岐島に流れていた後醍醐天皇様が島より脱出します…。
つづく…。

