私、登子です。
私の実家・赤橋家に訪れていた私の夫になる足利高氏様より衝撃の告白を受けました。
夫「それがしには…子がいます。」
私は驚きで言葉が出ませんでした。
夫の話によると足利氏の一族の加古基氏様の御息女が母親で子は竹若丸といいます。
夫「登子様が足利氏…それがしに嫁ぐ前にそのことを承知してほしくて打ち明けました。」
私「…ちょっと、お待ちくださいね」
と私は部屋から出ていってしまいました。
私にはこれから嫁ぐ高氏様に既にお相手がいて子までいるとは思いもよらぬことでした。
この様子を見ていた私の兄・守時が私のところに来ました。
守時「…登子、高氏殿はいかがした?」
私「あちらの間に居らっしゃいます。兄上は高氏様の御子のこと…ご存知でしたか?」
守時「知っていた。高氏殿はこれから足利氏の当主となるお方。武家の当主として子を残すのは当たり前の役目。」
皆様の現代とは違い、側室を持つのは当たり前の時代でした。
守時「高氏殿はワシにこのことを登子に直接話しておきたいと申してな。」
私「直接私に…」
高氏様の気持ちが痛いほど伝わりました。
私は高氏様のいる部屋へ戻りました。
私「高氏様…私も赤橋家、武家の娘。武家の習いは承知しております。」
夫「…突然、こんなことを申し上げて…失礼しました。」
私「高氏様の御心、登子わかりました。」
私は足利高氏様に嫁ぐ決心を固めました。
しかし、時代の移り変わりで私の心境は変わってきます。後々のことですが…
つづく…