7 パパ頑張って!
パパ頑張って!
子供たちの応援メッセージを受け、
パパは病気と闘っている。
本当に心の底から何とかしてあげたと
僕もそう思ってしまう。
同じ病室で炎症と闘っている母のことが
何か川の流れのように感じられる。
90年も生きたのだから、
大海に帰る時がやってくるのだ。
危篤かと覚悟をしていたけれど、
母はなんとか持ち直してくれているみたいだ。
母と僕の人生は何と言う希な関係だったのだろう。
息子を強く愛している母、
母の愛が支配にしか感じられない息子。
完璧な依存関係と言えばよいのだろうか。
二人の関係には誰も入る事が不可能だった。
ふと、葬儀のことが頭をよぎる。
母の遺体の前に息子しかいない映像が頭に浮かぶ。
こんな異常な関係が
僕と母の関係だ。
世間の誰にも理解してもらえない異常な世界だ。
母と息子だけの異常な世界だ。
これが僕の人生の現実だった。
誰にも理解してもらえない現実だった。
だから、僕は神に頼った。
でなければ、いつまでも地獄の苦しみから抜け出せなかったろうに。
そんな母よりも
パパ頑張って、という応援メッセージの方が辛い。