142番 この空しさは何だろう
142番目の詩。面会に行って。
この空しさは何だろう。
透明なプラスチックのボードの向こうで
青年は、安心しました、と言った。
僕のこの空しさは一体何だろう。
作っては壊し、
また作っては壊す、
人生は積み木崩しの遊びなのだろうか。
僕は今まで必死に生きて来た。
父親がお膳立てをしてくれた人生も
母親が期待した人生も
どれも押し付けられた人生なのだろうか。
彼は、また親の顔に泥を塗った。
私は私自身でなければいけない、
アメリカの大思想家の金言がいつも浮ぶ。
僕自身の歌、とホイットマンが言う。
僕自身の歌を彼は刑務所で創造するのだろうか。