141番 洗い物が好きだ | トラスト

141番 洗い物が好きだ

141番目の詩。洗い物をしながら。

 

洗い物が好きだ。

石けんの泡、

流れる水、

汚れがどんどん消えて行く。

 

幼稚園のころ、

いなかで祖父母と暮らしていた。

僕は楽しくて

走る機関車に石を投げつけていた。

 

すると、大人たちが集まって来て、

怖い顔でにらまれた。

僕は怖くなって逃げ帰った。

大好きなおばあちゃんに叩かれた。

 

この洗濯をしたら許してあげる、

おばあちゃんはにこにこ言った。

洗濯板で泣きながらごしごし洗った、

罪がどんどん消えていく感じがした。