120番 彼は、幼い頃から見つめた | トラスト

120番 彼は、幼い頃から見つめた

120番目の詩。物語を書きたくなって、その始まりを思いながら。

 

彼は、幼い頃から見つめた

満天の星の中に

燦然と輝き自分に語りかける

一つの星を見つめていた。

 

彼が誕生した時も

子供たちの悲鳴を肌で感じた時も

父と母と故郷を去った時も

その星が彼を見つめていた。

 

オリエントの地で

瞑想に没頭した頃も、

生きながら天に昇る魂の奇跡を

知った時も、彼に語り続けた星。

 

彼は、それが神と呼ばれる存在であると知り、

そして、その愛を感じ、受け入れた。

どんな痛みも感じさせない幸せを伝えようと

今、彼は微笑んで手の釘を見つめた。