96番 昔を懐かしむ年齢になって
96番目の詩。懐かしい先生からメールをいただいて。
昔を懐かしむ年齢になって
渡良瀬川でメダカと遊んだ日々を思い出す。
幼心に父と母がいない疑問は湧かず
自然への憧れが輝くだけだった。
学校に上がる頃
母が迎えに来て東京に出た、
その時から人生の矛盾に襲われて
暗いトンネルに入ってしまった。
僕にはもう常識などという環境は許されず
当たり前に家族をやっている友達たちを羨み
いつも死の陰の谷を歩んだ。
純粋な何かに強く憧れた。
原風景というのだろう、
あの澄んだ水の流れとメダカが
心の奥底にいつもあった。
山椒魚の心をかならず癒してくれた。
働き盛りの頃に僕を支えてくれた先輩から
メールをいただいた。
同じような原風景が語られていた。
僕は永遠を感じた。