55番 ねえ、もしかして、 | トラスト

55番 ねえ、もしかして、

55番目の詩。何もできない自分を感じながら。

ねえ、もしかして、
死にたいと思っていない?
電話の向こうで若いあなたは、
黙ってしまった。

まだまだ遊びたいだろうに
まだまだ自由でいたいだろうに
また恋もしたいだろうに
あなたは生活に必死だ。

一生懸命働いているのに、
怒鳴られ馬鹿にされ
悔しさをこらえ、
涙を抑えて耐えている。

あなたにも悪い所があるよね。
でも、あなたは今まで、
不公平に、不親切に、馬鹿にされて
生きてきた。

ねえ、もしかして、
死にたいと思っていない?
電話の向こうであなたが
泣いているのが見えた。