数多くのシャンパン・メゾンの中で、現在のような発泡性ワインに発展させた功績のあるメゾンの一つが「ヴーヴ・クリコ」です。その創業者はヴーヴ・クリコ・ポンサルダンです。
第20回はその「ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン」についてです。
チャレンジしてみて下さい。
ℚ1.ヴーヴ・クリコ・ポンサルダンのヴーヴとは何を意味するのでしょうか?
① 姓名の「名」
② 「偉大な」という意味
③ 「未亡人」という意味
ℚ2.ナポレオンがロシアに侵攻していたとき、ヴーヴ・クリコ・ポンサルダンが危険を冒してロシアに輸出したワインの名前は何でしょうか?
① 彗星のワイン
② 皇帝のワイン
③ クリスタル
ℚ3.ヴーヴ・クリコ・ポンサルダンが行った功績は何でしょうか?
当てはまるものを全て選んで下さい。
① 二次発酵の際に発生する澱をボトルのネック部に集める方法「動瓶(ルミュアージュ)」を編み出した。
② ピノ・ノワールだけで造るロゼ・シャンパンを先駆けて造った。
③ シャンパーニュ地方で初めてとなるヴィンテージ・シャンパン(※)を造りました。
④ 創業後、辛口のシャンパンに事業を転換した。
答えは、
ℚ1:③ 「未亡人」という意味
ℚ2:① 彗星のワイン
ℚ3:①~③
【解説】
「ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン」のヴーヴはフランス語で未亡人を指します。
彼女は、会社相続直後の1811年にはシャンパーニュ地方で初めてとなるヴィンテージ・シャンパンを造りました。
しかし、この頃ナポレオンがロシア侵攻していてヴーヴ・クリコのビジネスは大苦戦しました。フランスはイギリスとの戦いを繰り広げる一方でロシアとも戦うようになっていたからです。
しかし、彼女は、1814年が終わる前までに危険を冒して「彗星のワイン」をロシアへ船で輸出し事業を立て直すのに成功しました。
さらに、彼女は瓶に澱・濁りのないシャンパンを造る製法・動瓶(ルミアージュ)を確立し、澱を取り除くプロセスを確立しました。
また、赤ワインをブレンドしてロゼのシャンパーニュを造ったのも彼女が最初でした。
ご興味のある方は、「動瓶(ルミュアージュ)を考案した「ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン」・・・「シャンパン・メゾン5」⇒こちらをご覧ください。
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