最近、2本の音楽映画を見ました。

 

1本目は

5/29(最近でもないか;)に『ボブ・マーリー:ONE LOVE

レゲエの第一人者ボブ・マーリーの伝記映画を見ました。

 

 

ボブ・マーリーはロックに飽きてきた70年代の終わり頃、

夢中になったミュージシャンの一人です。

79年の日本公演では昼の部、夜の部2回連続で観て盛り上がった記憶があります。

残念ながらその2年後、癌で亡くなってしまいました。

 

最近は曲を聞く機会も少なくなってましたが、

映画を見て改めて彼のシンガーソングライターとしての才能を再認識いたしました。

 

メロディはとてもキャッチーで、

劇中で流れる(歌われる)曲の歌詞が映画のストーリーとも

うまくリンクされていて、思わず涙ぐんでしまいました。

 

映画としては、彼やラスタのことなどある程度知識がないと

わからないんじゃないかとも思うところもありましたが、

まぁ、知らない人が見るような映画じゃないですかね(笑;)

 

役者さんは本物よりイケメンでしたが、

声や仕草で見てるうちに本物のように見えてきました(笑)

ピーター・トッシュやバーニー・ウェイラーには

全然触れられなかったのはちょっと残念でしたが。

 

ボブ・マーリーが今、生きていたらどんな歌を歌ってくれただろう?

こんな時代だからこそ彼の歌が必要なんじゃないかな。。。

ONE LOVE!

 

***

 

もう1本は、

6/20 加藤和彦のドキュメンタリー映画

トノバン 音楽家加藤和彦とその時代

 

 

70年代に彼が率いたサディスティック・ミカ・バンドは、

日本最高のロックバンドだと思っています。(個人の感想)

 

リアルタイムでは当時若者向け番組によく出演していたので

見たことがありましたが、そのころはダジャレみたいな歌詞や

ミカのポラロイド写真のパフォーマンスなど、

「なんかチャラいバンドだなぁ」くらいにしか思ってませんでした。

 

ロックを聴き始めたばかりの中坊には

なんか軟弱なバンドに見えたんですね;

帰ってきた酔っ払いだし(笑;)

 

それが一変するのは解散から数年後、

FMラジオでアルバム『黒船』が特集されたのを聞いてぶっ飛びました!

 

(その頃、シーナ&ロケッツやジューシーフルーツが出てきた頃で、

多分「元祖女性ボーカルバンド」としてレコードが再販されたんだと思う)

 

翌日レコード屋へ直行したのはいうまでもありません(笑)

 

メンバーはとにかく凄腕揃いですが、

加藤夫妻の二人がいたからこそ唯一無二のバンドになったんだと思います。

 

映画ではミカ・バンドの曲がかかった時、

「こんな素晴らしいサウンドを残してくれてありがとう」と涙が出そうでした。

プロデューサーのクリス・トーマスの話も聞けて有意義でした。

ミカは出なかったけど、やっぱりそういうもんですかね;

 

ミカ・バンドの話ばかりになってしまいましたが、

映画では彼と関わった様々な人のインタビューや貴重な映像で構成されていて、

当時の空気が伝わってきました。

 

フォークル時代から亡くなるまで、

一つのところにとどまらずたえず新しいことへの挑戦を

し続けた人なんだということが実感できた映画でした。