2024年2月初め 飛行機で1時間半の距離に住んでいた一人暮らしの母親(85才)から 「検査のために入院する。親の入院なんだから一度くらいは病院に来ないとダメだ」と電話が入る。

 コロナ禍は過ぎたと世間では言われているものの、配偶者が昨年4度の手術をして医者から厳重にコロナ対策をするように言われている毎日。

 マスクを外した人たちがたくさん載っている飛行機にそう何度も乗って実家にはいけない。

 病院に電話をして検査結果が出るタイミングで先生にお話しを伺いたいと問い合わせたところ、「今回は何も問題がなかった、今来てもコロナ対策で15分しか面会ができないから、退院されてから来られた方がいいですよ」という回答だった。

 己の思い通りにならないと不機嫌になり、口を利かなくなるのは私の幼いころと変わっていない母親。

 母一人子一人の生活で 不機嫌になった母親がそのまま夕食をくれないこともあった。母親の不機嫌が己の生死にかかわる問題だったトラウマは今も抜け切れていないらしい。

「退院するまで行かない」と母に連絡をしたものの、幼いころに刷り込まれた「母が不機嫌になるとおそろしい目にあわされる」というトラウマのせいで 夜眠れない日が続いた。

当初問題ないと言っていた病院から半月後に連絡あって、胃空腸バイパス手術が必要になった、手術前ならそちらの県の病院に移すことができる。と連絡があったため、こちらの県立医大に転院手続をお願いしたが・・・・