地鎮祭は土地の神々にその土地の使用を願うとともに、工事の安全や生活の平安を祈念するお祭りです。
鎮物は忌物(斎物)とも称して、鉄板によって作られた人形(ひちがた)や刀、楯・矛・鏡、また石やガラスなど数々のものがあてられ、その土地に埋納されます。
鎮物に人形が用いられることは、建築等の難工事にあたり、土地や川の神々を鎮めるためおこなわれていた人柱の儀礼が形式化したものだそうです。
現在、鎮物埋納の儀では、鎮物を斎砂の上に載せるなど埋納の所作のみおこない、祭典の後、施工者が建物の基礎工事をおこなった際、建物の中央に納めるのが一般的です。
自らの住まいなど建物を設ける起工に先立って、鎮物を捧げて土地の神霊を丁重にお祭りすることの意味は、日常生活全ての営みに神々の存在を感じ、感謝の念を持って暮らしてきた我々日本人の信仰に基づくものということができます。

