彼とは久しぶりに会った。


ずいぶんやつれて痩せている様子だ。


車の助手席にも久しぶりに乗った。

奥さんが乗っている席と思うとなんだか

座り心地が悪かった。



行く宛も無く、車を走らせ彼の話しを

なんだか上の空で聞いていた。


あっ、あそこに行こうかと、彼が

昔何回か行った事のあるカフェレストランに向かった。


着いて店に入る瞬間に彼は


「あっ、、ここ、まあ、いいか、、」


と言った。


わたしは彼が奥さんともここに来ていて

お店の人に変に思われるのが嫌なんだとすぐに

わかった。


わたしは彼のそういうところが嫌いだった。



わたしは素知らぬ素振りでそのままお店に入ってお店の人にニッコリ笑って座った。