約束の日。


待ち合わせ場所は彼の指定の丸ビル。


昔を覚えてくれて?


とその時は思っていたけど、

そうでも無かったのかも知れない…



シンプルで上品に見えるベージュと白の服装に

少しかかとのあるヒールで行った。




ああ、彼だ。




近くのカフェに行く事になった。



わたしはわかっていながらワザと黙っていた。



彼はいつものようにモゴモゴと話しだした。



「実はね、入籍したんだ」




ああ、知ってますよ。


やっぱりそうでしたか。




と腹の中では思いながら、


「そう」


とだけ言った。