誰かのために・・・② | いつも誰かのために。

誰かのために・・・②

「バカ息子へ
この手紙を読んでる頃には私は居ないかもね。
あなたのことだから悲しんでいないでしょうね。でも、これだけは知ってほしいの。
あなたは私にとってかけがえのない人なの。
私にはできなかったことがあなたにはできるの。
私はあなたのために生きられてよかった。」

僕は、涙をこぼした。
僕は母親に対して何にもしてあげられなかった。なのに、母親はよかったと言った。
後ろから近所のおばちゃんが
「あなたのお母さんはずっと前から自分がガンということを知ってたらしいわよ。」
知っていた?なのに、バカな僕のために働き続けた。
入院してもお見舞いにも行かなかった僕に・・・。
お金は100万近く入っていた。僕はそれを握りしめ、泣いた。
母親は、こんな息子のために生き、働いた。
とても自分が情けなくなって泣いた。
母親に謝りたいと、泣いた。
僕は母親の前で初めて泣いた。


一年が経ち、僕は今、ガン保険の仕事をしている。
今度は僕が母親のために生きたいと思った。もう遅いかもしれないけど、この仕事を通して母親のために・・・。

あなたのために生きていると言う人は居ますか。
あなたは誰かのために生きていますか。