98年の世にも奇妙な物語の特別編より、懲役30日という話。
場所は裁判所。
凶悪犯罪を繰り返した大量殺人犯(三上博史)が逮捕されるが、裁判の判決は何故かたった懲役30日の刑。
死刑を免れ、しかもわずか30日で済むと聞いて
歓喜する三上。悲しむ被害者の親族達。
刑務所に着くと突然三上は薬を投与される。
その後、場面は炎天下の広場。
熱せられた地面をあるかされ、体を結ばれて野ざらしにされ、その体に塩を塗られるなど、ヒドイ扱いを受ける。
「たった30日ガマンすりゃ・・・」
しかし毎日拷問の様な仕打ちを受け続け、三上は心身共にやつれていく。
限界間際の中、遂に待ち焦がれた30日目がやってくる。
しかし最終的に連れて来られたのは、薄暗い部屋の中。
そこには1台の電気イス。
三上はわめき、抵抗するが、イスに座らされる。
「30日経っただろ!帰らせてくれよ!!」
死刑の執行員は一言。
「そんな甘い話があるか」
冷たい言葉が発せられ
電流が流される・・・
・・・ふと三上が目を覚ますと、そこは刑務所に着いた最初の日。
日にちが動いていない。しかも刑務所についてからの経過時間は・・・
たったの5分。
30日分の地獄を味わわす新種の幻覚剤が、投与された薬の正体だった。
三上「おい、なんなんだこれは?!もう30日たったんだろ!出してくれ!」
医者「ん?君がここに来てからまだ5分しか経ってないよ。」
三上「まだ5分しか経ってないだって?!じゃあ俺のやってきた事はなんだったんだよ!」
医者「現実さ。この薬を使って、君に架空の現実を見せたんだよ。さあ懲役を続けようか。
君の懲役はあと、29日と23時間55分残っているからね・・・。」
三上「まて、やめろーー!!やめてくれーーー!!!!」
30日後、
三上を迎えに来た相棒の女の前で刑務所から一人の男が出所してくる。
白髪となりミイラの様に痩せこけ廃人と化した三上だった。
三上を待っていたはずの女は、うつろげに歩く彼を見るが、全く彼と気付かずにずっと待ち続ける・・・
5分で30日。つまり1ヶ月。1時間はその12倍だから12ヶ月。
つまり1時間で約1年。
1日24時間で24年。
×30日。
つまり720年の懲役分を、受けるという刑罰。
これだけの年数にも関わらず、実際の身体は30日分しか時間が経たないために、死ぬ事も出来ない。
実際にあるとかないとかの話以前に、インパクトがありました。
ある意味で死刑よりも苦しい、地獄。
これが実際に実行されるとしたら、麻原?宮崎?
そういった名前が挙がるのかもしれないけど、人道的に全く救いの無いこの刑罰。
犯罪者に反省させる、思い知らせる刑罰の時間は、量ではなく質だというメッセージなのかもしれません…