海のはじまり
ドラマ「海のはじまり」とても良い作品でした
作者さんが何を伝えたいのか
久しぶり考えさせられました
皆「夏くんが可哀想」「水季が自分勝手」だと
感想があったみたいですね
そもそも水季が自分勝手なのがこのドラマのはじまりであり
そうでなければドラマはちゃんちゃんで終わってしまう
ところどころ人間の汚さを
色々な登場人物がきちんと言葉を発している
そうすることで
本当は心ではそう思っていることを
ドラマではきちんと隠さずに
様々な立場の登場人物が
言葉で伝え
ドラマを見ている私たちにも
わかるようにしていて
今までにないとても良い作品になっていて
感動しました
ラストは弥生さんと夏くん海ちゃんの
ハッピーエンドではないことも
今までになく良かった
海ちゃんが「私、産まれてきて良かったの?」
に全て何が言いたいのかが
すごく伝わってきて
涙がでました
水季さんの
「お母さんより先に死んでごめんなさい」も
もう号泣でした
もしも
私の娘が私よりも先に死んだら
私は耐えられない
でももしも娘の娘が居たのなら
娘の死も和らぐのがわかります
津野くんはコンビニで毎日同じ物を買うことで
どんな人物かがわかる
そんな津野くんにとっても
海ちゃんの存在がどんなに居なくてはならない
存在なのかがわかります
登場人物皆が海ちゃんが居てくれて良かった
と思っていることが私はこの作品に込められた
作者が
伝えたいことのように感じました
海ちゃんが
「私は産まれてきて良かったの?」
良かったんだよ
そう言っているのが
伝わりました
私は3番目の子供を妊娠したときに
初めに中絶を選びました
独身時代には弥生さんと同じ経験もしました
病院を出たあと
3番目の子供のエコー写真を見ていたら
エコー写真から
「ママ私産まれたい」
って声が聞こえたのです
中絶を病院にお願いし次の中絶手術の予定も
入れて病院を出て車の中でその声を聞いて
私はすぐに病院にもどり
「中絶はしません。やっぱり産みます」
と言ったときのことをまた思いだしました
3番目の子供は主人の子供ではなかったから
そのことはこのブログの色々なところに
書いてきました
海ちゃんと同じで
私の3番目の娘も産まれてきてくれて
本当に良かったんです
心からあのとき中絶しなくて良かったと思います
この子は海ちゃんと同じで
初めは産むか産まないか考えた命でした
そういう「命」もあります
だから
私は弥生さんの気持ちもわかるし
夏くんのお母さんや水季さんのお母さんの気持ちもわかるような気がします
自分も同じ経験をしてきて
このドラマを見て
久しぶりに感動しました
演者さんの素晴らしい演技にも
賛否両論は良い作品ほどありますよね
私もそのひとり
このドラマで感じたことを話してみたくなりました