そのままで | 風見鶏

そのままで

ボクがはじめて失恋したのは、高校2年生17歳の冬。

笑顔が微笑ましくて、決して美人ではないんだけど、
ちっちゃくて、すごく素敵でかわいい子。

2年程前高校卒業以来会ってなかった友達が、
遊びにきたときに聞いたんだけど、
彼女、相当人気あったみたい。


当時のボクは、ほぼ毎日電話してた。それも結構長い時間。

ボクが調子崩したとき、心配してくれて電話くれたっけ。

落ち込んでるとき、根拠のない「だいじょーぶ」に励まされてたっけ。

一緒に遊びにいったね。帰りに「Cocco」の話題になったね。

こけこっこ・・・って、いつものさぶいギャグ、すごくなごむんだよ。


勉強?

そんなんは当然してないよ。

だから、ダメダメ学生だったわけなんだけど。



そんな彼女は10年前の彼女と、
変わらない。

10年も経てば、いい意味でも悪い意味でも変わってしまう。

ときには、「なんかあったの?」って思うような人もいたりするけど、
彼女は変わらない。

だから、すごくホッとする。

昔、大好きだった彼女がそのままでいてくれることが、
とてもホッとする。

もちろん、ボクなんかよりもずっといい大学に行って、
自分の夢をひとつ叶えて。
あのときとは変わったところあるけれど、

それでも、ずっと前進する姿勢や行動、
ずっとあこがれだったココロが強いところなんかは、
全然変わってないんだよね。


あの頃いっぱい彼女から学んで、
離ればなれになってからは、
ボクががんばってる姿、いつかみせようと思って必死だったっけ。

それで、ボクは自分の夢みつけて、走りだしたな。
たぶん彼女がいなけりゃボクの今はなかっただろな。


なんとなく10年も経っちゃって、
あの頃の自分の「こうしよう!!」って強い想いは少し弱くなっちゃってたな。

彼女もそのまま、ボクもそのままで。

もう一度、夢もってやってこ。