皆様お疲れ様です。



悲しみのトリガーって色々ありますよね



景色だったり

ある曲やある音だったり

あとは話す内容だったり


ふとした瞬間に

辛い記憶が呼び起こされます



それともう一つ

匂いもありますね。



今回はそんなお話です。



週に1度母が家に来て

夕食を一緒に食べるんですけど

来た時に母はもちろん仏壇で

お線香をあげます。



その日も母は家に来て

すぐ仏壇へ向かい

お線香をあげました。



うちの仏壇では

お線香を何種類かグラスに立てて

その日の気分で供え分けています。



私は線香バーと心の中で呼んでいます。



でもその中で無意識に

私が供えないお線香があったんです。



それは葬儀屋さんがくれたお線香です。



そして母がそのお線香を供えました。



お線香の匂いが和室を出て

廊下まで漂ってきました。



私はその匂いをかいで

「あぁ、ダメだ」と思いました。



その葬儀屋さんがくれたお線香というのは

葬儀場や斎場で使っていた

お線香と同じものでした。



そもそも我が家には仏壇が無く

(使ってないものは置いてありましたが)


ご先祖さまの供養は実家で行っていたので



長男が亡くなって

初めて仏壇を置いたわけです。



もちろん家でお線香あげるのも

初めてでした。



当時はまさか

家で初めてお線香を供えるのが

自分の子供になるなんて

思ってもみませんでした。



なので自分にとっての初めてのお線香が

葬儀場から続いたお線香の匂いだったんです。



私の人生で一番辛く悲しい

絶望の時間を共に過した

そのお線香の香りは

癒しの香りにはならず

絶望の香りそのもの



なので久しぶりに嗅いだその匂いは

あの時の絶望を

再現する装置みたいなものなのです。



お線香の香り=長男の死



この匂いだけは

きっと何年経っても

忘れないんだろうなと思いました。



だからきっと私は

好きな香りのお線香を

探し求めてるんだろうなと思いました。



今使っているコーヒーのお線香は

お線香っぽくないし

コーヒー好きな私と長男にピッタリな

お線香だと思っています。



でも何故か家族には不評なんですよね。



だから時々と

月命日の時にお墓でしか

使っていません。



またそろそろ新しい香りを求めて

お香屋さんに行ってみようかな



基本的には

香りは癒しですからね。



好きな香りなら

気分は上がります。



仏壇に座るのも

少しは前向きになれます。



皆様も

そういう匂いとかありますでしょうか?





世界の始まりみたいな写真撮れた!(笑)



最後までお読みくださり

ありがとうございます。










はじめましての方へ

よろしかったら

こちらもお読みいただけますと幸いです。



私の新しい人生の出発点です

どうぞよろしくお願いいたします。